白い部屋へ 7
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目が覚めると、いつもと変わりない朝の風景があった。
明るい光が窓から入ってきてフローリングの床を滑る。明るい。
死ななかったのか・・・。
淳の指で殺されるなら、私はそれでよかったのだ。
それが幸せだった。
それにしても。
今は、いったい何時なんだろう。部屋の中には誰もいない。
カンナという女の人の姿もなかった。
アレはいったい現実のことだったのか。
白すぎる光の中で何もかも頼りなく、現実味がなかった。
淳は。
淳は仕事に出かけたのかもしれない。
そうだ。もう、そんな時間なのだ。
待っていよう、淳は直ぐに帰ってくる。
ほら。
ドアのチャイムが鳴る。
犬のようにしっぽを振って玄関で迎える。




そして




白い部屋で私は淳を待つようになった。
ここには淳しか来ないのだ。
淳は毎日、私の身体で遊びに、来る。
毎日、毎日。
いろんな淳がやって来る。






                                                  Fin


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【 2008/07/04 20:30 】

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白い部屋へ 6
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「アイシテル、淳」

夢中で昇りつめている私は、淳が黙って私を見下ろしていることに気がつかなかった。
淳は何も言わずに私に襲いかかるように被さってきた。
私の耳たぶを噛み、乳房を貪り、握り締めるほどの握力で私の身体を揉む。
濡れそぼった膣の中に淳の熱く硬いペニスが捻りこまれてきた。息をつけない程荒々しく。子宮を突き上げて、獣のように。
奥まで擦り上げられて、私は気を失いそうになる。
突き上げながら、淳は私の細い首に手を伸ばす。
「殺してしまいそうだ。いとおしくて」
全身で淳の愛撫を感じながら、狂喜の中で私の耳は淳のうめき声を聞き取る。
「ころして…」
目を閉じたまま私は淳の前に投げ出す。
淳の指にさらに力が込められた。意識が遠ざかって行く。
昇っているのか、堕ちているのかわからない無重力の宇宙に浮かんでいる。
コノママ、シヌンダ。
そう思った。歓喜。ウレシイ。
コノママ、シニタイ。

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【 2008/07/03 18:29 】

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白い部屋へ 5
2


今、淳のアレが。淳の熱いものが彼女の中で動いている。
指で、白い肩から乳房を愛撫して。アア。
乳首をこねている。唇をつけて。
キシキシと。静まり返った真夜中の部屋に。小さな音が響く。圧倒的な真実となって。
目の奥で、淳のペニスが彼女の蜜壷の中に出入りしている光景が見えたような気がした。
イタイ。
何かがとても痛かった。全身を鞭打たれたよりも、残酷なものが私を打つのだ。
犬のクセニ。
眠ることも出来ないで、私は一晩中、淳とカンナさんが愛し合う部屋の外で、待つ。
これから、毎日、こんな夜が続くのだ。。
アア。
これからは毎晩、他の女が淳に抱かれるのをドアの外で聞いて寝るのだ。番犬のように。
指が内襞の中に潜り込む。ああ。
指先で乳首をつまむ。今、淳の指が、彼女の胸を愛撫しているんだ。
私がこうしてオナニーしているドアの向こうで。

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【 2008/07/01 20:28 】

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白い部屋へ 4
600.jpg


淳の腕がカンナさんの細い腰を優しく抱きしめている。
お互いの心が激しく求め合う直前の、甘い抱擁。遠い昔に淳が私にそうしたように。
「アアア」目の前に、血の霧がかかったように、ぼやけた。
言葉が、言葉の形になるまえに、砕けて足元に散った。
何か抗議をしたいのだけど、口からは涎が呆けたように泡になって出るだけだ。
淳の手は私たちのベッドルームのノブにかかる。
嫌だ、嫌だ、その部屋は嫌だ。
イヤダ、ソコデ、その人を、ダカナイデ。
二人が消えた後の重いドアの扉を爪でかきむしる。
細い指で扉を開こうとしても、鍵が掛けられているらしく、主人であるはずの私を拒むのだ。
この中で、今、二人はナニをしているのだろう。
時折、小さな悲鳴と、ベッドが軋む音が聞こる。
キシキシと。何か重く熱いものが、激しく動くような気配。
時折、甘い小さな悲鳴が聞こえる。
アア。アア。してる。してるんだ。

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【 2008/07/01 01:27 】

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白い部屋へ 3
706.jpg


「淳、あの」
「なぁに」淳は久しぶりに優しく私の頬を撫ぜて聞いた。
「ももは僕の自慢のモノだよ」淳の優しい掌に安堵で涙が溢れる。
「でも、カンナのことを愛してるんだ」安堵から、奈落の底に突き落とされる。
ジマンノモノ、アイシテル、カンナ。
私はまた混乱してしまう。カンナさんが毎日この家にいるということなのだ。そして淳と愛し合うということなのだ。そんなことが受け入れられると思うのだろうか。
アイシテル、カンナ。ワタシハジマンノモノ。
「私は淳が牝犬を一匹飼っていても、いいわ」
カンナと呼ばれた人があどけなく言う。首をかしげる仕草が百合子さんによく似ている。生まれた時から決められていた勝者のよう。
向かい合って手を伸ばせば届くほどの距離に立っていながら、私と二人の間には永遠ほどの遠い距離があるのだ。
「カンナはわかってくれると思ったよ」淳が彼女を抱きしめる。
二人は長く深いキスをした。
二人の舌が絡まるように求めあっているのが、花弁のような唇の隙間から見えた。

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【 2008/06/29 20:26 】

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